千葉県中小企業家同友会いすみ支部が7月23日、長生村文化会館(長生村岩沼)で7月例会を開き、「こみん」(長南町本台)社長の岡部千里さんが講演した。
「会社は変われる。経営者も変われる。」をテーマに、岡部さんが「なぜ私は、同友会で学び続けるのか。必要なことは全て同友会で学んだ」と題して講演した。
岡部さんは建築設計事務所の経営者として約30年のキャリアを持つ。埼玉県出身で、大学卒業後は一般企業に勤務。20代で未経験のまま建築設計事務所に転じ、実務を重ねる中で建築士の資格を取得。以来、個人事業主として住宅設計を中心に事務所を経営してきたという。
東日本大震災を機に古民家鑑定士の資格を取得したことがきっかけとなり、長南町の古民家と出会い移住を決意。外観の風情を保ちながら断熱性を高めた「ハイブリッド古民家」を商標登録するなど独自の手法を確立し、2020年3月には古民家宿「蓮(れん)」を長南町にオープン。民泊事業を本格的に始動した。
講演では日本の伝統家屋が持つ高いポテンシャルや、里山ならではの自立した暮らしぶりを紹介しながら、里山の暮らしを次世代へ継承していくことの重要性を強調。「変化に対応できるものが生き残る」という進化論を引用し、「必要なことは全て同友会で教えていただいた」と締めくくった。
いすみ支部の根本康平支部長は「岡部さんのように他地区から移住してきた会員が、かえってこの地域の魅力を強く語ってくれることが多い」と話す。同支部には移住者の会員が多いといい、「地元の人間が守ってきたものと、外から来た人が気づいた魅力をハイブリッドさせ、地域の再生につなげたい」と話した。