一宮町の室川農園(一宮)で8月4日、稲刈り作業が始まった。3月21日に早期田植えを行った水田が収穫の時期を迎えた。
コンバインを操縦するのは同園5代目の室川典弘さん。稲刈りに先立ち、他地区の水田でも順調に稲穂の色づきが進んでいることを確認したといい、収穫作業をこれから進める意向を示した。
室川さんによると、今年は稲の香りの良さが例年以上だという。「温度が高すぎなかったので、精米した際もきれいに仕上がると思う」と話し、猛暑による米の「焼け」が見られなかった点を今季の特徴に挙げる。「水稲の生育期間中は水が定期的に確保できた」と言い、「水も温度も高すぎて米が焼けてしまうような年もあったが、今年はちょうどいい感じだった」と振り返る。
一方、生育の途中では日照時間がやや不足し、当初は生育への影響を懸念していたという。実際に確認してみると「良い状態」で、結果的には順調な仕上がりになったという。一宮町周辺は水源となる堰(せき)を活用し、地域一帯で安定した水管理ができるのが強み。室川さんは「今年は全国的にも豊作になるのでは」との見通しを示す。
室川農園は昨年、早生品種「ふさおとめ」を皮切りに9月末までに12品種を順次収穫した。今年も「ふさおとめ」で始まり、複数品種を順番に刈り取っていく見通しで、3月の田植え開始から約4カ月半を経て、本格的な収穫シーズンに入った。