長生村交流センター(長生村岩沼)に1階ロビーに設置されている「想(おも)いをつなげる本棚」は、4月20日までに地域住民から1150冊の本の寄贈を受けた。
「想いをつなげる本棚」は、4月1日で1周年を迎え、思い出があって捨てられない本や誰かに読んでほしい本を寄贈し、次の持ち主へつなげる取り組み。
この取り組みは、長生村社会福祉協議会が運営する「ながいきMURA座談会」に集まった住民の声をきっかけに始まった。コミュニティーの希薄化が進む中、地域で暮らす人々の孤立を防ぐ「きっかけ」をつくることを目的としている。
本棚は、本を寄贈する際に読んだときの思いやエピソードをメッセージカードに書き添える点が特徴。家族や大切な人が愛読していた本も寄贈対象とする。並べられた本は、訪れた人が自由に手に取り、持ち帰ることができる。寄贈した人は延べ85人、寄贈された本の分野は、歴史小説や推理小説などの文庫本が多かった。
寄贈は毎月20日の9時から12時30分まで、対面で受け付けている。運営メンバーの中島惠美子さんは「本を持ってきてくださった人と、その場で会話が生まれる。メッセージカードを書くのが難しい人には、隣で話を聞きながら一緒に書くこともある」と話す。「人がいることで安心してくださる様子も伝わってくる。私たち自身にとっても居場所になっており、やりがいにつながっている」とも。
メンバーの上野民雄さんは「まだ本棚の存在を知らない人も多く、本当に持っていっていいのかと驚かれることもある。より多くの人に知ってもらいたい。村外からの寄贈や利用も歓迎している」と期待を込める。
開館時間は9時~17時。月曜休館。本棚は村外在住者も利用できる。