一宮町の釣ヶ崎海岸(一宮町東浪見)の祭典場で9月13日、玉前神社(一宮町一宮)の例大祭に合わせて、千葉県指定無形民俗文化財「上総十二社祭り」が行われた。今年は13日が日曜に当たった。
同祭は、玉前神社(一宮町一宮)の御祭神・玉依姫(たまよりひめのみこと)が上陸したと伝わる太東崎に、その一族の神々が年に1度集まることに由来するとされる。玉前神社は上総国一宮として知られ、807(大同2)年ごろに始まったといわれる。2003(平成15)年に県の無形民俗文化財に指定された。
祭りは毎年9月8日~14日に営まれる。一宮町内では8日ののぼり立てに始まり、10日には玉前神社で稚児まつりが行われ、稚児行列や上総神楽の奉納があった。12日には宵宮祭(おみすりさい)が営まれる。神事のため日程が固定されており、平日に当たる年も多い。
例大祭では、玉前神社を含む周辺7社から計11基のみこしが祭典場へ渡御し、所定の位置で御霊合わせの儀式を行った後、順に各神社へ戻る。これに先立ち、睦沢町の鵜羽神社(10日)と三之宮神社(13日)のみこしも玉前神社を訪れる。十二社は一宮、睦沢、いすみ、茂原の各神社で構成される。
運営は神社関係者や氏子総代、同保存会の青年部が中心となって担い、コロナ禍による中断を経て2023年に再開した。青年部の吉野健史部長によると、準備はゴールデンウイーク明けから始まるといい、神事を大切にするため、平日に当たる年でも日程は変えない。
釣ヶ崎海岸に集まった11基のみこしが一斉に差し上げられると、参加者、見物客から大きな歓声が上がった。