九十九里町の「菅原工芸硝子」(九十九里町藤下)で10月17日・18日、クラフトマーケット「くらしずく2026」が開かれた。
ガラス食器メーカー「菅原工芸硝子」の敷地内を会場に、「思いをこめた『手しごと』と『食』、作り手と使い手が出会えるクラフトイベント」をコンセプトとする同イベント。2017(平成29)年に始まり、同社とくらしずく実行委員会が共催。
今年はガラス、陶磁、木工漆、皮革、金属、服飾、装身具など69組のクラフト作家が出展。食の出店エリア「暮市(クラマルシェ)」「雫食(しずくキッチン)」も設けた。実行委員会によると、2日間とも穏やかな天候に恵まれ、入場者数は過去最高を記録したという。
来場者の投票で「来年も来てほしい出店者」を選ぶ「しずくアワード2026」も実施。商品の魅力に加え、ブースのしつらえや世界観も含めて評価するもので、来場者は入場券の半券に投票先を記入した。実行委員会によると、投票数は過去最多で接戦だったという。18日の表彰式でグランプリに丸山和弘さんの「鎌倉木貨(カマクラモッカ)」(神奈川県鎌倉市)が選ばれた。同社職人によるオリジナルトロフィーと、来年の「くらしずく2027」への出店料免除での招待の権利が贈られる。
鎌倉の自宅で制作し、実店舗を持たずにイベント出展を中心に活動する丸山さん。千葉県での出展は今回が初めてで、表彰式では「初めての千葉県での出店で、このような賞を頂けて大変うれしい」と喜んだ。「温かく迎え入れていただき感謝している。主催者、スタッフ、出展者、来場者の全員が一体となったエネルギーを感じられる素晴らしいイベント」と話す。今後については「地元の鎌倉や湘南、神奈川を大切にしながら、地方の出展先でも多くの人に受け入れてもらえるよう精いっぱい制作し、会話を楽しみながら出展を続けたい」と意気込む。
同社の菅原裕輔社長は「使い手が作り手と会話しながら手作りの品物を楽しむことが一番の目的。多くの作り手の姿に触れ、自分たちの手作りへのこだわりは『間違いない』と確信を持てた」と振り返る。8月・9月の豪雨の影響で客足を心配していたというが、「天候にも恵まれ、『行きたい』と思って足を運んでくれた方が多く、うれしい」とも。「九十九里地域に活気を取り戻せるよう、地域のみんなが元気を感じられるイベントとして一層盛り上げていきたい」と力を込める。