千葉県立九十九里高校(九十九里町片貝)で10月21日、校内居場所カフェ「ゆとりカフェ」が開かれた。
「ゆとりカフェ」は、家庭でも学校でもない「第三の居場所」として、生徒と教員が対等に関わり、地域住民や関係機関とつながるきっかけをつくることを目的とした取り組み。県のモデル事業である「居場所カフェ」の有効性を広めようと、共同募金の助成を受けて県立松尾高校(山武市)などでも開いている。九十九里高校では2023年1月のプレオープンを経て、2024年度から本格的に実施。名称は生徒が名付けた。
当日は縁日スタイルで、焼き芋やポップコーン、炊き込みご飯、バナナチョコなどを提供したほか、ボードゲームやアクセサリー作り、生徒の気持ちを聞く「ツイートタペストリー」などを用意した。フードドライブを通じて食の循環の大切さを伝える取り組みも兼ねる。運営には社会福祉協議会や行政、地域の福祉・医療団体、PTA、学校運営協議会など多くの団体が協力している。
実行委員会事務局を務めるNPO法人「リンク」代表の吉井稔さんは「まずは生徒に楽しんでもらうことを最優先に考えている」と話す。「今後はイベントという『晴れの日』にとどまらず、生徒・学校・地域が企画段階から一緒につくり上げ、日常的で自然な居場所にしていきたい」とも。
運営では、JRC(青少年赤十字)部の生徒ボランティアが企画や呼び込みを担う。2年生の時に入部して以来、継続して手伝いに参加している3年の崎濱秀太郎さんは「手伝うこと自体がとても楽しい。他の学年の生徒や地域の方とも話ができる」と笑顔を見せる。「遊びに来るより手伝う側の方が自分には合っていて、居心地がいい。次回もぜひ参加したい」と意気込む。
体育科の高吉祐希教諭は「普段の授業とは違う角度で生徒と交流でき、関係が深まることで授業でもコミュニケーションが取りやすくなる。カフェでの生徒は明るく素直に楽しんでいて、教員が輪に入ることも自然に受け入れてくれる」と話す。今後については、「楽しむだけでなく、失敗してもいいから目標に向かって全力で挑む姿を育てたい」と期待を込める。
次回は来年3月の開催を予定する。