JR上総一ノ宮駅東口に建設中の複合施設「138stage(いちのみやステージ)」(一宮町一宮)で10月17日、上棟式が行われた。
玉前神社の神職による神事が行われた後、運営会社「138stage」社長の大室俊之さんや施工を担う工務店の職人らが、組み上がった骨組みの2階から餅や菓子をまいた。近隣の子どもや家族連れなど77人が集まった。大室さんは式を前に「やっとここまで来たかという安堵(あんど)と、オープンが近づいてきた緊張感がある」と話す。
大室さんは2002(平成14)年に家族で一宮町へ移住。上総一ノ宮駅のホームで制服の違う高校生が談笑する姿を目にし、「この辺では、中学までは同じ学校に通い、高校で分かれる。一宮っ子が集まれるカフェとかがあればもっといいのに」と思ったのが構想のきっかけだという。2024年11月に会社を設立し、拠点づくりに着手した。
設計は建築家でもある大室さん自身が手がけた。ポルトガルの建築家アルヴァロ・シザの「建築家は何も発明しない。ただ現実を変形するのみ」という言葉を心に留め、建つ場所の歴史や今の風景に応じることを大切にしたという。施工は大室さんと10数年来の付き合いがある工務店が担う。
同施設に子ども食堂や交流スペースを開く予定の「みんなの集い場 しぇあわせ」代表の三浦隆冬さんは、「小さな子どもから親、祖父母まで、多世代が集まれる場所をつくりたい」と話す。
上棟式に子どもを連れて訪れた町内在住の今井彩さんは「子連れで気軽に使える店や、みんなで集まれる店ができたらうれしい。町内は子どもが集まれる場所が少ないと感じているので、増えてほしい」と期待を寄せる。
2027年春のオープンを目指す。同施設のシンボルとなるオブジェを造るクラウドファンディングも始めた。オープン時には、オブジェを建ち上げる姿をお披露目するイベントを計画している。