茂原高校(茂原市高師)の生徒たちが、廃発泡スチロールをアップサイクルした「埴輪(はにわ)笛」を開発するため、7月9日、昌和プラスチック工業(中の島町)の工場を訪れ成形作業を行った。
地域連携型の探究学習「茂高街塾」の一環で、廃棄物処理会社のみどり産業(市原市)、成形加工を担う昌和プラスチック工業(中の島)と連携し取り組む。7月24日~26日に開催予定の「茂原七夕まつり」会場での販売を予定している。
同校の生徒は昨年度、ペットボトルキャップと海洋プラスチックを組み合わせた「プラクルホルダー」を開発し、地域のイベントなどで販売してきた。この活動が、別会場で出展していたみどり産業の目に留まり、廃発泡スチロールを使った新たな啓発商品開発の声がけを受けたことが今回の取り組みの発端だという。
生徒らは2月28日、みどり産業の関連施設を訪れ、堆肥や野菜栽培などの農業拠点と、プラスチックや発泡スチロールをリサイクルする工場の2カ所を見学した。
同社が発泡スチロールを加工して作る再生インゴットの新たな活用法を考え、鉛筆キャップやロケット形など複数の案を経て、最終的に音の鳴る笛にたどり着いた。デザインを担当した3年の木村胡美さんは「試作したロケット形が埴輪に見えたことをきっかけに形状を決めた」と明かす。中学時代、防災部に所属していた木村さんは「かわいい防災笛なら使いたくなるのでは」と考え着想したと説明。今後は「一人でも多くの人に手に取ってもらえるようアピールしたい」と話す。
成形は昨年に続き、昌和プラスチック工業が担当。今回は素材が変わり、成形できるかどうか分からない状態からの挑戦で、割れやすさなど課題を重ねながら形にしたという。
活動に参加する3年の常住徠人さんは友人の誘いをきっかけに加わり、「工場見学を通じてごみの処理工程などを学んだ」と振り返る。「製品を作って販売するだけでなく、資源ごみの回収にも力を入れたい」と話す。
担当の太田代里子教諭は「学校だけでは実現できない取り組みが、企業や自治体との連携を通じて形になる経験は生徒にとってかけがえのないもの」と話す。今春卒業した生徒からも、活動の意義を実感する声が寄せられたという。