旭市の特別養護老人ホーム「心楽(ここら)」(旭市イ)で7月5日、認定こども園あさひこひつじ幼稚園・年長組の園児約60人が、おはやしの音色に合わせて手作りのみこし3基を担ぎ、中庭を練り歩いた。
同ホームは隣接するイオンタウン旭と一体となった「みらいあさひ」の一角に位置し、地域住民との日常的な交流を大切にしているという。
みこしは年長組3クラスの園児がそれぞれテーマを決めて製作したもの。園児たちは担ぎ手を交代しながら中庭を何周も巡り、同ホームの入居者や保護者らが「わっしょい、わっしょい」と声をかけて盛り上げた。担ぎ手の順番でない時には、教員たちも大きな声で応援に加わった。おはやしは旭市内で活動するおはやしの有志団体「酔志会(すいしかい)」が担当し、太鼓やしの笛の演奏が中庭に響く中、園児たちの元気なかけ声が重なった。
催しはイオンタウン旭で開催された「LCFESTA(エルシーフェスタ)」の一環。実行委員会が同園にみこしの製作と当日の担ぎ手を依頼し実現した。鈴木教義園長は「一つのものをみんなで作り上げる、園児たちにとって良い経験になった。保護者の協力もあり、多くの園児が参加してくれてうれしい」と話す。
酔志会でしの笛を担当し、鵜澤拓己さんは「このイベントへ招待されてうれしい。年齢を問わず、地域の人に酔志会の存在や演奏を聞いて盛り上がってもらえることが酔志会の幸せ。昨年で発会30周年を迎えた。これからも100年以上続く会を目指し、皆さまの応援をお願いしたい」と呼びかける。
みこしを担いだC組の石橋拍(はく)ちゃんは「大きな太鼓や笛の音を聞きながら、友達や先生と作ったみこしを『わっしょい』と担げて楽しかった」と笑顔を見せた。
保護者の石橋亜弥さんは「年長児と先生がクラスごとにテーマを決め、力を合わせて作り上げたみこしは、子どもたちにとって幼稚園生活の大切な思い出の一つになった。地域の伝統芸能であるおはやしに触れ、高齢者や地域の人との世代を超えた交流が生まれ、子どもたちにとって貴重な経験になった。地域とのつながりや伝統文化の温かさを感じられる貴重な体験になった」と話す。