
東総地区クリーンセンター全景
東総地域のごみ処理施設「東総地区クリーンセンター」(銚子市野尻町)が、2021年4月1日の本格稼働から5周年を迎えた。
同センターは、銚子市・旭市・匝瑳市で構成する東総地区のごみ処理広域化事業として2018(平成30)年に着工し、2021年に運転を始めた。集約化に伴う処理量の増加に対応するために敷地内に多目的広場を作るなど余裕を持ったレイアウトで設計されている。
多目的ルーム1
同事業では各市で行っていたごみ処理を集約。同センターでは燃やすだけでなく、燃やす際に発生する熱を利用して発電する「熱回収」を導入し、得られた電気を施設の運営に利用したり外部業者に売電したりするなど集約化によるスケールメリットを生かしている。

多目的ルーム2
見学者用の動線や窓を確保するほか、小学生や高齢者でも見学しやすいように手すりの位置を調整するなど見学者に配慮した工夫も盛り込まれた。同地区の小学生の社会科見学を受け入れており、壁には感想や感謝の手紙が貼り出されている。

再資源化の見本
同地区の地域コミュニティー施設としての顔も持つ。施設内には洋室と和室があり、会議室としての利用のほか、フラダンス、ヨガ、太極拳の団体などが定期的に利用している。災害時には避難所としても機能するように簡易トイレや毛布なども備蓄しているほか、授乳室なども備えている。

建設時の写真を展示している
見学時には、運び込まれたごみをつり上げるクレーンや各工程を管理する中央制御室を見ることができるほか、クイズ形式でリサイクルについて学んだり、ごみから得られたリサイクル原料を手に取ったりできる。リサイクルで得られた原料はゴルフ場の目土(めつち)やアスファルト合材に使用されている。

環境アセスメントの展示
見学ルートには同施設の計画時に行われた環境アセスメントについての展示もある。同地区は自然が豊かな一画であり、その環境への影響を研究者が調査したが、その際に捕獲した昆虫を標本にするなどして環境への配慮について説明している。

窓越しに見学できる
同センターに勤務する東総地区広域市町村圏事務組合環境施設課の鈴木康央課長は「見学してもらうことは職員の励み・刺激にもなる」と話す。「社会科見学の他にも地域の方々に知ってもらう機会を作りたい。昨年と一昨年にはお盆の前後に見学日を設け多くの反響があった。今年も計画したい」と意気込む。

〇×クイズで分別などを学ぶことができる