
一宮町のボランティア団体「菜の花会」のボランティアスタッフ13人が1月23日、単身高齢者へ弁当を届けるため同町中央公民館(一宮町一宮)に集まった。
1997(平成9)年4月に発足し、今年で28年目を迎える同会は、弁当配食ボランティアを続けている団体。弁当を届ける対象は同町在住の単身で暮らしている高齢者で、近くに世話をしてくれる人がいない人。会長の福辺隆さんは4年前に前会長から会長職を引き継ぎ、運営を続ける。
福辺さんは「一宮にゆかりはあったが、しばらく離れていた。9年前に町へ戻り、地域の活動をしていたところ、近所に住んでいる前会長から、『引退するので会長を引き継いでほしい』と依頼があり、引き受けた。昨年度までは7人体制で運営していたので、1人当たりの訪問数が多かったが、本年度は6人参加してくれたおかげで、スムーズに運営できている」と話す。
配食をしていると利用者から買い物に連れて行ってほしいと頼まれることもあるという。その場合は社会福祉協議会へ連絡し連携を図る。「地域内の連携もスムーズに行う」という。
「弁当を配食していると利用者から喜ばれることが多く、それがやりがいにもなっている。活動の一番の目的は単身高齢者の安否確認。とても大事なことなので、これからも続けていきたい」と意気込みを見せる。