匝瑳高校(匝瑳市八日市場)の生徒が地域食材を活用して開発したレトルトカレー「匝高(そうこう)カレー」の販売発表会が4月22日、同校で開かれた。
発表会には匝瑳市の宮内康法市長、ぐるり社長の北條将徳さん、タイヘイ工場長の椙山裕介さんらが出席し、生徒6人がプロジェクトの経緯と商品を発表した。
同プロジェクトは昨年5月、当時2年生だった17人が「総合的な探究の時間」の授業で始動。少子高齢化や地域経済の縮小といった課題に向き合い、地域産品を生かした特産品作りに取り組んだ。「誰でも食べられ、地元食材を盛り込みやすい」としてカレーを選択。食材・デザイン・SNS・ストーリー・販売PRの5チームに分かれて約1年間、企画から製造・販売まで一貫して担った。
商品の特徴は、匝瑳市野栄地区産の赤ピーマンをヘタと種を含め丸ごとピューレ状に加工した点。食品ロスをゼロにする取り組みで、赤みがかった色合いと爽やかな甘みを生み出している。みやもと山の「おしゃべり味噌(みそ)」と堀川西営農組合の「堀川みそ」の2種に、国産丸大豆しょうゆのコクを加えた甘口仕立てで、子どもでも食べやすい味に仕上げた。「そうさ! 匝瑳のカレーをたべっきゃない!」のキャッチコピーが入ったパッケージも生徒がデザインした。
3月2日にタイヘイの工場で1423食を製造。3月28日の「ぐるっと八重垣市場」で事前販売を行い、4月5日の「そうさチューリップ祭り」で600個を販売。正式発売から約2週間で全1423食が完売した。
発表に立った3年生の平山陽己さんは「後味がすっきりしている。ピーマンが苦手な子にも食べてもらえると思う」と話す。宮崎萌心さん、林美橙空さん、宮澤裕之さん、大和田祐衣さんら生徒たちは、農家や加工業者との折衝や販売PRの難しさを振り返りながら、「地域の人との関わりが一番の学び」と口をそろえる。
価格は550円(5個セットは2,500円)。5月1日から、ブックカフェぐるり、坂本総本店、そうさ観光物産センター匝りの里の市内3店舗で再販する。ネット販売は準備中で、匝瑳市ふるさと納税返礼品への登録も6月を目標に進めている。
新年度の2年生探究授業でも「匝高カレー」の販売体験を継続し、地域通貨や屋台製作など連動した取り組みへ発展させる予定。