
白子町の特別養護老人ホーム「はまひるがお」(白子町古所)で3月19日、白子町で11月に開催される「世界デフサーフィン選手権」認知のための交流会が行われた。
主催は日本デフサーフィン連盟。当日は、企画担当の宍倉誠さん、中村健吾さんが、デフサーフィンについて手話を交えながら解説した。
実物のサーフボードと着用するウエットスーツなどを利用者に直接触ってもらいながら、交流を深めた。聴覚障害者へ危険を知らせる「津波フラッグ」の解説もあり、サーファー同士のコミュニケーションの大切さにも触れた。
利用者から「ハンディキャップを抱えながら海に入ることに怖さはないのか」との問いに、宍倉さんは「小さい頃から海に慣れ親しんでいるので怖さはない。サーフィンは楽しいし、海が危険なコンディションの時には周りのサーファーが知らせてくれる」と答えた。
同施設の今関愛センター長は「利用者は前日まで、『こんにちは』の手話を練習して覚えながら楽しみにしていた。説明を聞いている表情は楽しく和やかで、とても喜んでいた」と振り返る。
宍倉さんは「白子町のサーフィンはあまり有名ではないかもしれないが、波の質は近くの一宮町にも負けていない。世界大会では白子町は波が良質だと伝えていきたい。白子町民だけではなく、たくさんの人に世界大会を見に来てほしい」と期待を込める。
4月12日9時から、大会会場の古所海岸でビーチクリーンを予定。