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長生地域で米の等級検査始まる 初回は全て1等米判定、令和7年産の出荷進む

農産物検査員の川城さんが米をチェックする

農産物検査員の川城さんが米をチェックする

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 長生農業協同組合(茂原市高師)が7月31日、令和7年産米の等級検査を同組合南部営農購買センター(一宮町一宮)で実施した。長生管内(茂原市・長生郡の1市5町1村から成る地域)における令和7年産米の検査開始は、これが初となる。

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 当日は、一宮町の農家から持ち込まれた17俵入りフレコンバック13袋分(約13トン)の米が検査対象になった。検査の結果、全てが1等米として判定された。

 令和7年産米の検査に当たり、一宮町では1万5500俵(約930トン)の出荷を見込んでおり、例年より飼料用米の割合が減少する見込みから、主食用米の出荷量を増やす方針を掲げている。

 検査を行うのは、農産物検査法に基づいて農林水産省の登録を受けた農産物検査員。検査員は毎年、更新のための技術講習や筆記試験を受けることが義務づけられており、米の形質や水分、被害粒などを厳密に見極める専門職とされる。

 今回検査を担当した長生農業協同組合担い手支援課の川城茂樹さんは「検査は責任がある仕事。生産者が丁寧に育てた米をしっかりと見極めて消費者に届くようにしたい」と話す。

 近年、千葉県内ではカメムシの大量発生や乳白粒(被害米)の混入が懸念されていたが、今回持ち込まれた米には、そうした被害は確認されなかったという。

 同組合では今後、お盆明け以降にかけて本格的な収穫シーズンを迎える中、等級検査の依頼が増えると見込んでいる。

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