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白子の介護施設「さくら・介護センター」、農業分野に進出 利用者へ還元

利用者が食堂に集まり昼食を食べる

利用者が食堂に集まり昼食を食べる

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 白子町の介護事業所「さくら・介護センター」(白子町中里)が農業分野に進出し、4月21日、「さくらファーム」での作業を始めた。

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 同所は有料老人ホーム、通所介護、訪問介護、居宅介護などを手がけるほか、地域支援として、まちおこしイベントや古民家再生、陸上養殖などにも取り組む。

 さくらファームでは、多品目生産として、トマト、ナス、インゲン、トウモロコシ、ジャガイモ、キュウリ、カボチャのほか、イチゴ、メロンなどのフルーツ、ブルーベリーなどの果樹も栽培。収穫も希望する利用者と行い、収穫した農産物は施設で食事などに利用する予定。

 母体となる「プロスパーコーポレーション」は2000(平成12)年に開業。片岡匡史社長と妻の道子さん夫婦は、将来、両親を介護しようと2013(平成25)年、マンションの一室で介護事業を始めた。続けていくうちに評判が広まり、利用者の家族からの要望で宿泊も始めることになった。

 取締役の道子さんは「当時、夫は建築の仕事をしながら介護資格を取得したので多忙だった。夫の両親への思いや、介護事業へ懸ける気持ちが伝わってきた。常に利用者の要望を受け入れ、できることを増やしていった。農業は利用者にイチゴ狩り体験や、自分たちで育てたものを食べてほしくて始めた。地域の農家から教わりながら栽培していきたい」と話す。

 「地元の白子町をよくしていきたいという思いからNPOを立ち上げ、子育て支援や高齢者支援、まちづくり事業も行っている。企業誘致ができれば雇用先が生まれ、若者が白子町に居続けられる。これからもまちづくりの手伝いをしていきたい」と意気込む。

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