
旭市の松澤熊野神社(旭市清和乙)で3月20日、神楽奉納神事が行われ、熊野神社の神楽が披露された。「恵比寿」の演目では、干潟中学校3年の高木蒼介さんが演舞を披露した。
同神社の神楽は江戸元禄から続く伝統芸能。1980(昭和55)年、千葉県無形民俗文化財に指定された。伝承者は「熊野神社神楽保存会」。
同保存会には旭市松澤地区の15人が所属。越川壽一会長は「近年、後継者が少なくなっている。その中で中高生が入ってきてくれるのはとてもいいこと」と目を細める。
当日は13演目を披露。12時30分に始まり、17時に終わる長丁場。「恵比寿」は、鯛振る舞いをする重要な演目。「稲荷」では一生餅振る舞い、「七五三切」では縄振る舞いをする。
高木さんは「小さい頃から父の演舞姿を見ていてかっこいいと思っていた。自分がそれを受け継げてうれしい。これからもずっと続けていきたい」と意気込みを見せる。