
匝瑳市内で「ブックカフェ&リユースぐるり」を営む北條将徳さんがキッチンカーで移動式食堂を始めようと、「飯高でカレーを食うべぇよの会」を2月23日、飯高の広場で開いた。
「移動式誰でも食堂」を知ってもらおうと企画した同会。当日は、カレーとスープのセット50食を用意。支援者から寄付された地域食材を使ったカレーを、ボランティアスタッフで調理した。
北條さんは、家庭や企業で不要な食品を回収し必要とする人に渡すフードパントリー活動をする中で、車を運転できない児童・生徒や歩くことが困難な高齢者など、交通弱者の問題に直面。場所や交通手段の制限なく、誰でも利用できる「移動式食堂」を考えた。
当日は、食事をするだけではなく、地域や世代を超えた交流が生まれる場所作りがしたいという思いから、キッチンカーで食事を販売するほか、子どもたちが遊べるように道具とスペースを設けた。その場で食事が楽しめるようイートスペースも作り、世代間交流もあった。
参加した匝瑳市在住の親子は「休みの日は子どものリクエストでハンバーガーなどになりがちだが、地域の人が集まる場所なら子どもも楽しみながら参加できる」と話していた。
北條さんは「匝瑳市内の食材でこだわったメニューを作り、平日は活動資金を確保するために都市部で販売し、休日は匝瑳市内で希望する人に届けていきたい。まだ仮のキッチンカーをレンタルしてテスト販売中だが、オリジナルのキッチンカーを準備するため、クラウドファンディングで支援も呼びかけている。賛同者を増やしていきたい」と意気込む。