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睦沢町の「かずさ有機センター」(睦沢町寺崎)が今年で20周年を迎える。
2005(平成17)年に運用が始まった同施設は、睦沢町と一宮町の酪農家が、牛舎で出る牛ふんを処理するため、自治体と協力し、運営協議会を立ち上げ設立した。地域の稲作農家からはもみ殻を回収し、もみ殻と牛ふんを混ぜ水分調整し、堆肥として完成させる。
堆肥は「もみがら物語」の商品名で、両町の直売所などで販売。直接散布する農家へ販売する場合は、事務局で注文を受け付けている。
睦沢町では、「もみがら物語」を使って栽培した米を「むつざわ米 地域の恵み」としてブランド化。主に「むつざわ道の駅つどいの郷」(睦沢町上之郷)で販売している。生産者はおよそ20戸で、希少性も高い。商品名は同町中学生から公募し決定した。
「もみがら物語」を毎年利用している稲作農家の村杉文俊さんは「この堆肥を使うことで化学肥料を減らすことができる、結果、原材料費が減ることがありがたい。田んぼでも畑でも利用でき、米農家にとっては、もみ殻を処理してくれる施設はとても助かる」と話す。
睦沢町産業建設課主査の芝崎洋一さんは「酪農家、稲作農家にとってはとても大切な施設。農産物を購入する消費者にとっても恵みのある施設なので、これからも運用を続けていきたい。睦沢町のおいしい米や野菜をぜひ味わってほしい」と期待を込める。