
一宮町と長野県原村(はらむら)が「災害時における相互応援協定」を結び、6月27日、締結式が一宮町役場で行われた。
一宮町は、海や川があり水害リスクが高い地域。一方、長野県原村は、長野県の中央部、八ヶ岳西麓、標高 900~1300メートルに位置し、水害リスクは低い地域。地域的に離れているため、同一災害の同時被災リスクが低く、補完的な防災連携が可能となる。支援活動の内容は、被災者救援、物資の提供、職員の派遣などを行う。
交流のきっかけは、原村役場に勤めていた若者が、趣味のサーフィンライフを充実させたいと一宮町へと移住したこと。同町職員として勤めることとなり、馬淵昌也町長と当時の原村長が連絡を取り、あいさつを交わした。
協定町村は今後、DX分野や教育分野などの交流・連携にも力を入れ、取り組んでいく予定。
牛山村長は「原村の人口は、およそ8000人。別荘地として栄え、ペンションなど宿泊施設も多い。近年移住者も多く、状況が一宮町と似ている部分もある。防災だけではなく、DX分野などでも協力関係になっていければ」と期待を込める。
馬淵町長は「海の地域と、山の地域。互いに手を差し伸べ合う関係になる。防災力強化に期待している」と意気込む。