「令和7年長生郡市消防出初式」が1月11日、長生村文化会館(長生村)で開かれ、各地の消防団員約520人が集まり、決意を新たにした。
毎年年始に開く同式典、コロナ禍で一時中断したが昨年再開。管理者式辞のあいさつでは、広域管理者の市原敦茂原市長は団員の日頃の活動に感謝するとともに、「地域の防災力を高めることが重要で、団員の皆さんの活躍を期待している」と語り、災害に備える意識を呼びかけた。併せて、小学生の防火ポスターコンクールの最優秀作品賞受賞者の表彰も行った。
会場には、はしご車消防車両や地域のキャラクターも集まり、消防服やヘルメットの試着体験も行うなどして、家族連れでにぎわった。
家族で式典に参加した男性は「消防団の活動を知り、家族で防災について考えるきっかけになった。地域に消防団があることで安心して暮らすことに感謝したい」と話す。
長生郡市広域市町村圏組合消防本部の丸宏史次長は「地域に根差した防災活動で活躍する消防団員の結束を高めることと気持ちを改めるため、毎年出初め式を行っている。この出初め式は地域の誰でも参加できるので、消防団の活動を広めるきっかけになれば」と話す。「年々消防団員の数は減っている。地域の防災力を高めるためにも消防団に入ってくれる人を一人でも増やしていきたい」とも。