
銚子の「地球の丸く見える展望館 ふれあい広場」(銚子市天王台)のおよそ1000株のアジサイが現在、見頃を迎えている。
同広場は千葉県北総地域で最も標高の高い場所にあり、海と空に囲まれた開放的な景観が特長。10年ほど前から地元のボランティア団体「友愛会」を中心に園内の緑化活動が行われてきた。現在では「一輪が大きく立派」とアジサイファンの間でも知られる存在となった。
6月1日~15日に開かれた「あじさいウィーク」では、音楽ライブや飲食ブースが並ぶ関連イベントも行うなど、にぎわい創出に力を入れている。
友愛会の伊藤満会長は「海を見ながらアジサイを楽しめるのは、県内でも銚子だけ。観光客に気持ちよく訪れてもらうため、公園はいつもきれいにしておきたい。以前、来場者の一人に声をかけられたが、その方が袖ケ浦『東京ドイツ村』の金崎福男さんだった。毎年同広場に来訪しており、一株一株の咲きぶりを評価いただいた。金崎さんから『アジサイの魅力を広めるために、イベントを開催すると良い』と助言をもらい、今も交流している」と話す。
「海とアジサイが見えるロケーションは銚子でしか見られないことを、外の視点で見た東京ドイツ村の金崎さんに教えてもらった。『とにかく環境整備を』と活動してきたので、この場所の魅力発信の重要性を分かっていなかった。観光客にもっと知ってもらい、足を運んでもらえれば」と力を込める。