見る・遊ぶ 学ぶ・知る

長生村で「房総の郷土芸能」 7地区の民俗芸能が一堂に

玉前神社神楽 上総神楽保存会 演目「蛭子(えびす)」

玉前神社神楽 上総神楽保存会 演目「蛭子(えびす)」

  • 0

  •  

 「令和6年度房総の郷土芸能」が1月19日、長生村文化会館(長生村岩沼)で開かれ、大勢の観客を楽しませた。

[広告]

 1996(平成8)年に始まった同公演はコロナ禍で2年間開催できない時期があったが、今年で24回目を迎えた。披露された民族芸能は県や市の指定を含む無形民俗文化財で、今回は山武・長生地区の7つの民俗芸能が集まり演目が披露された。

 長生村の岩沼の獅子舞、東金市の東金ばやし、山武市の白幡八幡神社神事御竜頭の舞、大網白里市の永田旭連の獅子舞、九十九里町の屋形の獅子舞、白子町の南日当の獅子舞、一宮町の玉前神社神楽の7つ。

 演目が披露されると客席からは歓声と拍手が起こり、観客から「おひねり」も投げ込まれた。演者は全力で舞い踊り、楽器の演奏で民族芸能の世界感を舞台上で表現した。

 千葉県教育庁教育振興部文化財課の大内千年さんは「毎年多くの地域住民が来場し、民族芸能を楽しんでいる。ただ、観客は年配の方が多い。次世代の継承のためにも、ぜひ若い世代も足を運んでほしい。地域文化を活性化、保存、継承を行っていくためにもサポートを続けていきたい」と話す。

 上総神楽保存会代表の森田巖男さんは「月2回ほど練習を行い、神楽を正しく覚えることを心がけている。現在保存会には14人が在籍しているが若い世代がおらず、町の広報などで呼びかけても後継者がなかなか見つからない。担い手の確保が課題」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース