
一宮町で「世界サーフィン保護区」認定を目指す地元有志らが5月3日、同町で行われた一宮ネイチャークラブ主催の田植え体験に参加し、アピールした。
当日は、ローカルコーディネーターの金氏駿介さんが「世界サーフィン保護区」認定に向けての取り組みを説明した後、室川農園園主の室川典弘さんが育てたトマトとお米を紹介しながらPRチラシを配布し、アピールした。
世界サーフィン保護区とは、世界中の優れたサーフポイントやサーフエリア、その周辺環境、文化、経済や地域的要素を保護しながら、維持し続けることを目的に作られた制度。2009(平成21)年にNGO「Save The Waves」が立ち上げた。
評価基準は主に5つ。海、波、サーフィンの歴史。自然、生物多様性の保護。文化と歴史。地域コミュニティーの醸成。サーフィン保護区への理解度が、それぞれ評価される。
田植え体験は、評価基準の「自然、生物多様性の保護」に該当し、同活動との関連性から説明の時間を設けた。
同町で生まれ育ったプロサーファーの田中英義さんは「認定までのプロセスが地域の取り組みそのもので、とても関心がある。一宮町で育ったことを誇らしく感じている。地域の子どもたちにも同じ思いをさせてあげたい。この活動を通じて地域に貢献できれば」と話す。
金氏さんは「世界サーフィン保護区認定は、サーフィンに関わる人だけの問題と捉えられがちだが、そうではない。地域の文化と歴史や、生物多様性の保護も重要になる。地域に関わる人全てに当てはまる取り組みなので知ってほしい。ローカルサポーターも募集しているので、活動に参加してもらえれば」と呼びかけた。