
旭市の「大原幽学(おおはらゆうがく)記念館」(千葉県旭市長部)で4月1日、同館をPRする2025年度のポスターが完成し、館内での掲出に合わせて市役所などでも掲出が始まった。
作者は匝瑳市在住の画家、具緒(ぐっちょ)さん。3年前から同館のPRポスターを手がけ、本年度で3作目。きっかけは旭市で行った作家仲間とのグループ展。展示会に訪れた当時の学芸員・猪野映里子さん(現在は旭市教育委員会生涯学習課文化振興班副主幹)が、具緒さんが描いた同館内旧宅の作品に感銘を受け、ポスター制作を依頼することになったという。
猪野さんは「初めて具緒さんの絵を見た感動は忘れられない。具緒さんが描いた『椿海(つばきのうみ)長部 大原幽学旧宅』の作品を見た時、ぜひポスターを制作してほしいと思い、お願いした」と振り返る。
具緒さんは「初めて依頼いただいた時は驚いたが、貴重な機会なので描きたいと思った。今年も描かせてもらえてうれしい。今回の作品は大原幽学が活動していた様子を描きたかったので、館内にある展示品「宥坐器(ゆうざき)」をモチーフにした。大原幽学が生きていた頃の様子を想像してもらえたら」と話す。
開館時間は9時~16時30分。入場料は、一般=300円、子ども=200円。休館日は月曜・祝日の翌日と年末年始。