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創刊92年・銚子の日刊紙「大衆日報」 閉刊知った市民ら、応援する会発足

大衆日報社の越川さん

大衆日報社の越川さん

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 銚子の日刊紙「大衆日報」を応援するための組織「大衆日報応援すっぺ会」が3月23日、市民有志らで発足した。

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 同会は、「大衆日報」の4月末での閉刊を知った、銚子海洋研究所社長の宮内幸雄さんと、銚子スポーツタウン・和光設備社長の小倉和俊さんが発起人となり発足した。

 宮内さんは「大衆日報は地域密着の記事が特徴で、多くの読者がいる。地域のコミュニケーションツールとしても市民にはなくてはならないもの。閉刊すると聞いたときは驚いた。小倉さんと話しながら、市民みんなで協力できないかと考えた。今まで支えてもらっていたから恩返しできれば」と話す。

 同紙は1933(昭和8)年の創刊から、今年で92年目を迎えた。発行する大衆日報社の現社長、越川和恵さんは4代目。短大卒業後、公務員を経験したが、先代の父から「手伝ってほしい」と声がかかり同社へ入社。

 越川さんは「小さい頃から父に連れられ取材に同行していたので、記者デビュー初日から記事が書けた。地元だからこそ、地域の出来事は何でも把握できて取材もしやすい。取材して記事を掲載したら喜んでもらえることが何よりの原動力」と話す。

 「閉刊を決めてから、たくさんの市民の方から応援の声が届き、反響に驚いている。毎日電話が鳴りやまず激励をもらっている。応援すっぺ会の協力もあって考えを改め、前言を撤回し、創刊100年まで続けようと目標を定めた。当紙のコンセプトである『触れ合いと温もり』を心がけ、これからも銚子の出来事を取材し続けたい」と意気込みを見せる。

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