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一宮町・ミナモトファームが古民家再生プロジェクト 「涵養講座」開催へ

2年前に購入した古民家をリノベーション中

2年前に購入した古民家をリノベーション中

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 一宮町で農家を営む「ミナモトファーム」が2月22日、古民家再生プロジェクトの一環として「涵養(かんよう)講座」を開催する。

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 同園代表の齋藤絢子さんが経営するミナモトファームは11反(約1万1000平方メートル)の畑で、多品目の野菜を農薬や化学肥料を使わずに栽培している。

 東京都目黒区出身で、幼い頃から田舎暮らし、農的暮らしに憧れ、結婚を機に移住。しばらくは東京都内に勤めていたが、家族が増え、食について考えるようになり、農家へと転身。今年で10年目を迎え、現在はスタッフ3人を雇い栽培作業を続ける。

 築50年の古民家を購入したのはおよそ2年前。購入手続きは士業専門家に頼らず、勉強のため自身で全て行ったという。リノベーションを検討する際には環境への影響も考え、土中環境改善、伝統構法軸組工法などを専門とする「幾星霜(いくせいそう)」を主宰する山本次郎さんに依頼した。

 齋藤さんは「夫が車いすなので、バリアフリーは必須。パラサーフィンの仲間がサーフィン後、気軽に集まる場所として使うほか、農園で採れた野菜を使った料理教室や農業体験などのワークショップにも活用したい。3月15日に、古民家のリノベーションが完了する予定なので、たくさんの人に集まってもらえれば」と話す。

 当日は、幾星霜の山本さんが涵養(かんよう)について講義する。

 今回のワークショップについて、齋藤さんは「古民家全体が北西に傾いていることに気づき、大雨で水が停滞することが分かった。土中環境を整え、水はけの悪い場所の改善を促そうと今回の企画を考えた。農家ということもあり畑の水はけにも取り入れたい技術。多くの人に知ってもらえたら。昼ご飯も用意しているので気軽に参加してほしい」と呼びかける。

 開催時間は9時~16時。参加費は6,800円。要事前申し込み。

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