関東圏在住のミャンマーの起業家グループが2月27日、千葉県の多古町・匝瑳市エリアを舞台にした研修会に参加した。東成田駅を起点に日帰りで里山を巡り、地域で挑戦する経営者たちと直接交流するプログラム。
研修会を企画・コーディネートしたのは、地域スタディツアーの運営経験を持つ「トリニティネスト」の三浦太陽さん。福島でのスタディツアー企画・運営を経て、千葉・九十九里圏ならではのプログラムを構想し、今回の実現に至った。参加者を束ねるチートゥ・シェインさんは、日本で起業したミャンマー出身の経営者で、「成田空港から30分で広がる里山に高いポテンシャルを感じた」と話す。首都圏からのアクセスと豊かな地域資源を両立する多古・匝瑳エリアを舞台に選んだ理由もそこにあるという。
午前に東成田駅を出発したグループはまず、匝瑳市にある「飯高寺(飯高檀林)」(匝瑳市飯高)を訪問。江戸時代に関東最大の仏教学問所として栄えた史跡を見学し、この地に根付く学びの歴史を体感した。続いて八日市場駅前に昨年開業した「カフェダイニングプラント」では、地元の食材とこうじにこだわった料理を提供する木川直子さんによる「おむすび」ワークショップを体験。
午後は多古町に移動し、「多古の星キャンプ場」と併設される「星灯(あか)りテラス」を訪問。古民家を生かしたおにぎりカフェでは、オーナーの新井辰雄さんと対話する時間が設けられた。参加者のスェイさんは「地域をよくしようとする皆さんのエネルギーがひしひしと伝わってきた」と振り返る。最後に訪れた「いやしの里ふんわり」では自力整体を体験した。
チートゥ・シェインさんは「観光名所は誰でも行けるが、地域の経営者と個人としてつながれる機会はなかなかない。千葉に友人がいると思えることが最も価値ある体験」と話す。
今回のプログラムについて、三浦さんは「学び・里山・癒やしの3つを軸に、里山でビジネスを展開する人々の姿を感じてもらうことを意図した」と話す。今後は千葉県内での定期開催に向けて準備を進める方針。「観光地ではなく、地域で輝く人たちと個人として出会える場をつくりたい」と力を込める。