匝瑳高校(匝瑳市八日市場)で2月26日、レトルトカレーの商品開発・販売準備の「総合的な探究の時間」の授業が行われた。2025年5月に始まった2年生17人が推進するプロジェクトで、4月中旬の正式販売開始を目指している。
同校の総合探究では、地域と連携しながら実践的に学ぶ取り組みを進めている。今回のカレープロジェクトはその一環で、外部講師と協力して商品開発から販売までを一貫して体験することを目的に立ち上げられた。
プロジェクトを主導する外部講師は、同市で「ブックカフェぐるり」を運営する元匝瑳市地域おこし協力隊の北條将徳さん。食材調達・デザイン・SNS・販売PRなど複数のチームに分かれた生徒たちと約1年をかけて商品化を進めてきた。完成したカレーは、地元産の赤ピーマン、みそ2種を使った和風仕立てで、しょうゆも加えた「さっぱりとした後味が特徴」だという。初回製造は4000個を予定している。
授業では、3月28日に開かれるイベント「ぐるっと八重垣市場」に向けた準備が行われた。カレーの実食と予約注文の受け付けを同イベントで始めるため、来場者への呼びかけ方や予約受付の導線、POPの制作分担などを生徒たちがグループに分かれて話し合った。販売の現場を具体的に想定した意見が交わされた。
北條さんは「小さな成功体験でも、自分でやり切ったという原体験が今後の学生生活や社会人生活の柱になってくれたらうれしい。地域の人はみんな見守ってくれている。そのことに気づいて、いつかまた匝瑳で挑戦しようと思ってくれれば」と話す。
担当教諭の大村知空さんは「営業や原価計算など、実社会に近い学びを経験できることは意義がある。北條さんのような頼れる大人と関わることで、起業や挑戦へのハードルが下がると思う」と期待を込める。
プロジェクトリーダーを務める、2年の平山陽己さんは「『匝瑳』は読めないと言われる難読地名。全国の人がすぐに『匝瑳』と読めるくらい有名にしたい。老若男女問わず多くの人に食べてもらえたら」と意気込む。
3月28日の「ぐるっと八重垣市場」で実食と予約販売を開始し、4月中旬の正式販売へとつなげる予定。