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「長生ヤングパワーズクラブ」県内視察ツアー実施 先進農家に学ぶ

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 長生地域の若手農業者団体「長生ヤングパワーズクラブ(YPC)」(茂原市茂原)が10月14日、県内の先進農家を視察するツアーを実施した。

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 同ツアーは、会員の経営ビジョン策定の一助とすることを目的に開催。10人が参加し、千葉市と市原市の2カ所を訪問した。

 午前中に訪れた千葉市若葉区の「高梨農園」では、直売所を中心とした多品目栽培の経営を視察。同園は露地畑約4ヘクタールで100種類以上の野菜を栽培し、自家製堆肥による土作りと農薬・化学肥料の使用を極力減らした栽培方法が特徴。代表の高梨豊さんは「消費者に野菜の旬と本当のおいしさを伝えることを経営理念としている」と説明した。

 JAちばみらいの直売所「しょいか~ご」も訪問。地域の農産物を販売する拠点として、店舗運営や商品陳列の工夫について学んだ。

 午後は市原市の「つばめ農園」を訪問。代表の布施俊章さんから水稲50ヘクタールの大規模経営について説明を受けた。同園は主食用米のほか、輸出用米、飼料用米など多様な米づくりに取り組み、「千葉県産米輸出拡大協議会」を設立。布施さんは「輸出は絶対に必要。まだまだ広げていくつもりでやっている」と意欲を示した。

 視察後、長生合同庁舎に戻ったメンバーは振り返りを実施。長南町で水稲に取り組む酒田海さんは「直売所の土地を借りているので、人が集まる場所づくりや動線を今後考えていきたい。ゼロから法人でスタートした布施さんの取り組みも参考になった。当初のビジョンを変えずに規模を拡大していきたい」と意気込む。

 レンコン農家の金坂哲宏さんは「普段は日常のことで忙しく、なかなか外に出る時間がない。こういう視察でインプットの時間を持つことが大切」とし、「県内にも先進的な経営があることを実感できた。YPCのメンバーがこれから長生の農業の中心になっていく。今できることを取り入れ、日々の経営に生かしていきたい」と意欲を見せた。

 同クラブは長生管内で農業を営む若手の生産者で構成され、地域農業の担い手として活動している。

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