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【特集】一宮・障害者芸術文化活動支援団体「うみのもり」がバリアフリー演劇を企画

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千葉県障害者芸術文化支援活動センターうみのもり代表のこまちだたまおさん

 千葉県障害者芸術文化支援活動センターうみのもり(一宮町一宮)が企画運営するバリアフリー演劇と連動企画ワークショップが6月8日、植草学園大学(千葉市若葉区小倉町)で開催される。

 演劇は東京演劇集団「風」による「Touch」を上演。同劇は千葉県障害者芸術文化活動支援事業の一環で上演。植草学園の学生も運営に参加する。

 バリアフリー演劇とは、障害の有無にかかわらず楽しむことができるよう、舞台手話通訳や字幕、ライブ音声ガイドを演出に組み込んだ演劇。同劇は孤独を抱えた3人の男たちがタッチ(触れること)を通して自分の生きる道を探していく物語。


バリアフリー演劇「Touch」の一幕。(写真提供:東京演劇集団 風) 

 上演前に、舞台のバックステージツアーを企画。どのような仕掛けで舞台が出来上がるかを事前に理解することで、劇をより深く理解する。

 13時20分開場、14時開演。入場無料。

ドローイングのワークショップでは「どんな人でもアートはできる」ということを実感させてくれる(写真提供=うみのもり)ドローイングのワークショップでは「どんな人でもアートはできる」ということを実感させてくれる。(写真提供=うみのもり)  

 ワークショップでは「イマジネーションワークショップ」として俳優、西垣耕造さんによる演劇的手法を用いた多種多様の遊びを体験できる。10時開場、10時30分開始。

 同センター代表のこまちだたまおさんは生まれも育ちも一宮町。1998(平成10)年から同町で造形教室「たまあーと創作工房」を主宰。アート活動を通して「楽しい」「うれしい」「発見する喜び」を経験する機会や空間を提供している。

アール・ブリュットの展覧会「うみのもりの玉手箱」では多くの障害者アートに触れることができる(写真提供=うみのもり)アール・ブリュットの展覧会「うみのもりの玉手箱」では沢山多くの障害者アートに触れることができる。(写真提供=うみのもり)  

 障害者芸術に関わるようになったきっかけは、同工房で障害のある生徒を受け入れたこと。近隣の特別支援学校へ出張授業で訪問するなどの機会を得て接点を持ち続けていく。2020年に同センター開設後は、人材育成講座やワークショップの開催、障害者アートの発表会など活動の幅を広げた。

 「一宮ウミガメを見守る会」の活動にも参加。一宮町はアカウミガメが産卵のために上陸する北限地の一つ。出張授業のカリキュラムに粘土で等身大のウミガメを創作するワークショップも取り入れている。

 こまちださんは「障害者に関わる活動に進んでいくのも必然だった。ウミガメ保護など自然の中で創作活動が促進されていくと、生活の質の向上につながると思う。アートが加わるとより良い生活、社会が生まれるのでは。人は誰もが表現したい生き物で、アートは多様な人を表出させる。多様な人が分かり合えるようになる要素を持っている。人生を豊かにしていく表現活動を大切にしながら場づくりをしていきたい」と意気込む。

»うみのもり

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