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城西国際大生、成田の通所施設で障害者のアート制作を支援

利用者が描く作業を、手を添えながら補助する

利用者が描く作業を、手を添えながら補助する

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 城西国際大学(東金市求名)の学生2人が8月6日、成田の障害者通所施設「生活クラブ風の村重心通所なりた」で芸術活動「アール・ブリュット」の制作支援に取り組んだ。

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 同大の地域課題解決型授業「域学共創プロジェクト」の一環で行ったもので、学生と利用者がアートを通じて心を通わせた。

 当日、利用者6人が絵の具を使い、円や水玉模様などをテーマに自由に表現。学生たちは、好みの色を選ぶ様子を見守りながら、筆の動きを支援するなどして制作をサポートした。

 利用者の20代女性は、黄色や黄緑などの好きな色を用い、水玉模様を描いた。「いろいろな色を使えて楽しかった。出来上がった絵も良かった」と振り返る。

 看護学部3年の桜井綿衣子さんは「言葉では伝わらない分、表情や視線に注目して気持ちをくみ取ることが大切だと感じた」と話す。大学祭で展示された作品を見て今回の参加を決めたという。

 福祉総合学部1年の渡口夏花さんは「一人一人に個性があって、それが絵に表れていた。制作中に見せてくれた笑顔が印象的だった」と振り返る。

 制作活動を指導した美術家・こまちだたまおさんは「完成そのものより、過程や関わりに意味がある。学生が体験を通して感じたことを今後につなげていってほしい」と期待を込める。

 仕上がった作品は、11月に城西国際大学水田美術館で開催する特別展で展示される。学生らは「看護・福祉系に限らず、経営情報学部など他の学部の学生にも作品を見てほしい」と呼びかける。

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