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一宮「キッチンせいしょう」、ヒマワリ咲く夏畑で農福連携 商品デザインも

はさみを持ち丁寧に収穫作業を行う

はさみを持ち丁寧に収穫作業を行う

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 一宮町の就労継続支援B型事業所「キッチンせいしょう」(一宮町一宮)が7月23日、ヒマワリの収穫作業を行った。

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 農業と福祉をつなぐ「農福連携」の取り組みとして実施したもので、地域と連携した新たな就労支援の一環となっている。

 今回収穫したヒマワリは、同町の新規就農者「九十九里浜園芸」園主・高木智之さんが栽培したもの。収穫には利用者職員合わせて6人が参加し、はさみを使って一輪ずつ丁寧に刈り取る作業に当たった。強い日差しの中、汗をぬぐいながら真剣に作業を進める姿が見られた。

 利用者の関亘輝さんは「難しくはない。暑いけど頑張る。いい仕事ができている」と話し、落ち着いた様子で作業をこなしていた。

 今回の作業には、長生農業協同組合担い手支援課の大越一雄さんも立ち会い、「区画が整っていない中でも、工程を分けることで利用者が作業しやすくなる。取り残しを減らすには、今後の整理の仕方も工夫の余地がある」と話す。畑の状況に応じて、作業内容を柔軟に調整しながら進めた。

 収穫したヒマワリは、種の採取や加工などを経て商品化する予定。パッケージのデザインには障害者支援施設・生活介護「青松学園」の利用者も参画する。

 同施設がヒマワリの収穫に取り組むのは今回が初めて。副施設長の田辺真さんは「新しい場所での作業や、収穫後、商品のパッケージデザイン制作や販売までが見えることで、利用者にとって楽しみが生まれる。よい経験になると思う」と話す。

 同施設は今後も、地域資源を活用した多様な就労体験を通じて、利用者の自立支援と地域とのつながりを深めていく方針。

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