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一宮・八坂神社でみこし渡御 世代つなぐ伝統に子どもばやしの音色も

濃い霧が立ち込める中、大小のみこしが波打ち際を駆け抜ける

濃い霧が立ち込める中、大小のみこしが波打ち際を駆け抜ける

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 一宮町東浪見の八坂神社で7月6日、みこしの渡御が行われ、地域住民らが世代を超えて伝統をつないだ。

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 当日は神社前にみこしが据えられ、神事の後、地域を練り歩くみこし渡御が行われた。重厚なみこしを担ぐのは、東浪見地区の有志による輿夫(よふ)たち。

 取りまとめ役を務めた輿夫長の秋場貴文さんは今回で3回目の大役。「みこしは絶対に落としてはならない」と、当日は緊張感と気迫の中で進行。「担ぎ手が安全に、落とさない、最後までやり切ることが大切」という秋場さんの言葉通り、みこしは地域の拍手に包まれながら、最後までしっかりと担ぎ上げられた。

 みこし渡御には、地元の子どもたちによるおはやしの演奏も。今年で2回目となる子どもみこしの参加も、地域の未来を担う存在として注目を集めた。笛や太鼓の音が響く中、小さな担ぎ手たちも力強く練り歩き、沿道からは笑顔と声援が送られた。

 副輿夫長の一人、長谷川敬紘さんは「地域の人たちと共に一つのことを成し遂げる喜びがある」と話し、祭りを通じた地域の絆を実感。この日の渡御は、地域の老若男女が一体となり、伝統を受け継ぐと同時に次世代に文化をつなぐ一日となった。

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