九十九里町の地域おこし協力隊員らが3月25日、匝瑳市八日市場の「ブックカフェぐるり」を訪れ、元匝瑳市地域おこし協力隊で同施設を運営する北條将徳さんと意見交換を行った。
九十九里町が地域おこし協力隊を初めて募集・委嘱したのは今年2月。着任間もない隊員が、先行する他地域の事例から活動のヒントを得ることを目的に今回の訪問が企画された。
北條さんは東京都出身で、3年半前に匝瑳市へ移住。大企業を経てスタートアップに勤務した後、地域活動への思いから協力隊として同市に着任。現在は「ブックカフェぐるり」を運営し、匝瑳高校の生徒たちとレトルトカレー開発など地域連携プロジェクトを主導している。
北條さんは協力隊時代を振り返り、「最初の1年半は地域の人とのコミュニケーションを重視し、愚痴を聞いたり、たわいもない話をしながら、地域の人たちとの信頼を積み上げた」と話す。その過程で未活用の物件情報や地域が抱える課題が集まるようになり、「資源と課題を掛け合わせて街のために何かできる事業を作っていく」という活動の軸が生まれたという。
情報発信については、「既出の情報を繰り返すのではなく、自分が体験したことベースで声を届けることが大切」とアドバイス。SNSで発信した活動が後々、地域との関係性づくりに生きたことも話した。
協力隊制度そのものについては、「普通に移住してきたら、こういうつながりは得られなかった。協力隊という肩書のおかげで学校や行政との関係も作れた」と総括した。
北條さんは今後、隣の多古町への2拠点目展開や法人化も進める予定で、「地域ごとに再現性の高いモデルをつくっていきたい」と意気込む。