銚子市ジオパーク・芸術センター(銚子市八木町)で現在、企画展「漁業の道具いろいろ」が開かれている。
同展は銚子市社会教育課文化財・ジオパーク室による企画展示。漁業に関わる道具を市の収蔵資料から紹介している。
展示している道具は、貝塚から発掘された縄文時代の釣り針から昭和時代に使われていた缶詰まで、長い歴史をたどる。この地域の漁法や道具の進化、漁業と関連する産業の変遷を見ることができる。
社会教育課文化財ジオパーク室の主任学芸員、常世田優紀さんは「これらの道具は、同じ銚子市内でも海辺ではなく内陸に住んでいる人には見慣れないものばかりで、見る人によってはとても新鮮に映る」と話す。
銚子の漁業の主力である「イワシ」は、食用の他に燃料や肥料の原料としての用途があり、余すところなく使えたという。捕ったイワシを並べて干していた様子は地元の民謡「大漁節」でも歌われ、その様子を撮影した写真も展示している。
魚を捕る道具以外の収蔵品も多数展示。潜水せずに腰まで海に入って海藻や貝を採る「腰っぺり海女(あま)」が使っていた道具、魚を売る際に売り先、種類、数量などを記帳していた「漁獲売物帳」、加工品を詰めて販売していた陶製の密閉容器など多岐にわたる。
「魚の仕入れと販売を記録する『魚水名帳』の冒頭を見ると『大漁大儲仕合叶』と記載され、商売繁盛を祈願する気持ちが見て取れる」と常世田さん。今日でも長く続いた漁業関係者の家からは漁労具、古文書、古い写真が見つかることがあり、「資料の寄付・寄託を受け入れているので、見つかったら捨てずに相談してほしい」と呼びかける。
開館時間は9時~17時。入館無料。月曜・祝日休館。3月22日まで。