一宮町綱田地区で1月24日、地域を巡る「一宮町を歩く会」が開かれた。
綱田集会所(綱田)を集合場所に、地域住民や移住者ら約20人が参加。同地区で稲作を営む室川典弘さん、梨農家の関孝一さん、元地理教師で綱田在住の関信夫さんがガイド役を務め、地域の歴史や産業について解説しながら、田園地帯や梨農園を巡った。
関信夫さんによると、綱田は山と山の間の中石低地に田んぼが広がる農業地帯。梨の栽培が盛んな地域で、関さんの曽祖父が梨栽培を導入し、一帯に広まったという歴史がある。
室川さんは「この田んぼの風景を守りたい」と話し、地域で育つ米の魅力や、ここでしか作れない米作りへの思いを伝えた。
同町に住む山口裕之さんは「地元にずっと住んでいるが、改めて良さを感じた。この景色や産業を残していきたい気持ちが深まった」と話す。一宮町原地区出身で綱田が近い山口さんは「大人になった目で見ると気づく良さがある。春や秋にもまた歩きたい」と振り返る。
企画した増田美奈さんは「歩いて気づくことがある。一宮町にこんな自然があることを感じてもらえたら」と話す。「地元を知るイベントとして続けていける」とし、参加者同士がつながり、歩くことで気持ちが解放される健康面の効果にも言及した。
同地区は十二社祭りの一社としてみこしを持ち、独立性の高いコミュニティーを維持している。関信夫さんは「自然も残っていて、うまく生かせたら」と地域の将来に期待を寄せる。