多古町の松崎神社(多古町東松崎)で1月18日、3月8日に開催される60年に1度の「神幸祭(しんこうさい)」に向けた2回目のリハーサルが行われた。
前回10月26日の1回目リハーサルでは参加者への役割分担や行列の並び順を確認したが、今回は衣装を除いた本番さながらの通し稽古を実施。みこしの組み立てや鳥居のくぐり方、出社祭の一連の流れを宮司を中心に検証した。音楽の強弱や細かな動きの調整も行い、参加者の動きは前回から格段に向上した。
宮負佐一宮司は「とてもいい具合になってきた。これで衣装を変えて、本当にリハーサルもやっても立派なものになる」と手応えを話す。音楽の状態や強弱の問題など細かく調整を重ね「後は衣装を変えてもらえば立派なもの」と自信をのぞかせる。
リハーサルには、帰省した親子の姿も。東金市在住の親子は、父親が本番で旗持ちとして参加する予定。小学2年の子どもは「重そう」とみこしを見上げ、父親に「頑張れ」とエールを送った。
前回の1966(昭和41)年の神幸祭に高校生として参加したという祖父は、孫と一緒にリハーサルを見学。「前回と同じようにはいかないが、守り続けて、次世代へ残していきたい」と地域の伝統への思いを話した。60年後の開催については地域の高齢化を懸念しながらも、次世代への期待を寄せる。
取材に訪れた日本テレビ千葉支局、高橋巧一朗さんは「全国の祭りや文化がある中で、広く自分事として捉えてもらうために、ここ千葉県から発信していけたら」と取材意図を説明。「地域の高齢化と60年に1度の祭りは、次の世代に向けて60年後どうしていくのかを考えると、次の世代がどのように関われるのかが気になる」とし、次世代への継承に焦点を当てた取材を重点的に行う考えを示した。
実行委員会の平野欽作さんは「みこしを組み、鳥居をくぐれるかどうか、祭礼の一連の流れを確認した」と振り返り、「準備してきたことが、ようやくここまで来た」と感慨深く話す。当日の天候を祈りながら、「地元も含め多くの方に世話になったので、成功させたい」と意気込む。