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旭で官民学連携の健康プロジェクト 5年間の成果披露、桂竹千代さん落語も

官民学連携

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 旭・おひさまテラス(旭市イ)で12月13日、「桂竹千代と学ぶ!旭市の健康対策~旭市が取り組んでいるCCDプロジェクト~」が開かれた。

トークセッション

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 CCDプロジェクトは、糖尿病の発症予防・重症化予防を目指し、旭市、ノボ ノルディスクファーマ、千葉大学医学部付属病院次世代医療構想センターが2021年から協働で進めてきた官民学連携の取り組み。地域住民向けイベントの開催、健康診断データを活用した大規模研究、健康指導資材の開発、地域介入の実施など、多角的な活動を展開してきた。

 5年間の協定期間満了に伴い、今後は旭市が主体となってプロジェクトを継続する新たなステージへ移行する。今回のイベントはこれまでの活動を地域住民と振り返り、成果を共有する報告会として企画された。

 当日は、落語家の桂竹千代さんによる落語のほか、CCDプロジェクトに関するトークショーを実施。同センター特任教授の吉村健佑さんは「専門家として、科学的根拠に基づく食事や運動についてアドバイスし、学会発表や論文執筆を通じて成果を学術的に記録してきた。他の地域でも参照できる知見を残すことが大学の役割」と説明。「今後は市のアドバイザーとして引き続き参加し、15年、20年と長期的に取り組むことで、糖尿病患者の減少や合併症の抑制といった成果が見えてくる」と期待を込めた。

 同時開催された健康相談会では、千葉大学病院の医師・保健師が血圧や生活習慣に関する相談に応じた。同大の三保健さんは「リサーチャーとしての役割が強いが、臨床経験を生かし、こうした地域活動も行っている」と話す。

 プロジェクトはこれまでに国内外の学会で13回発表、英語論文を含む6本の論文を準備し、うち2本を既に発表。2024年には「第13回 健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働省健康・生活衛生局長優良賞を受賞するなど、その取り組みが評価されている。

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