白子町の特別養護老人ホーム「はまひるがお」(白子町古所)で12月13日、高齢者向け健康プログラムのプレイベントが開かれる。来年6月に開く「IKIGAI “生きがい” ドリームCUP」に向け、参加者を募集する。
同イベントは、ボディーコンテスト入賞経験のある医師のみが所属する団体で、高齢者フィットネスに力を入れる「筋肉医局」(東京都世田谷区)と同施設が共同で企画。65歳以上を対象に、半年間かけて体づくりに取り組み、2026年6月21日に成果を競う大会を目指す。高齢化が進む中、元気な高齢者を増やすことで社会保障費削減につなげ、日本発のモデルとして世界に発信することを目指しているという。
プログラムは来年1月に開始。同団体と亀田総合病院(鴨川市東町)リハビリテーション科がバックアップし、月1回、医師や理学療法士、作業療法士が同施設を訪れて参加者の体の状態をチェック。個々に合わせたトレーニングメニューを提案する。月1回の直接指導に加え、オンラインでのサポートや近隣フィットネスジムとの連携により、参加者が継続的に体づくりに取り組める環境を整える。
同施設センター長の今関愛さんは「孫ともっと遊べるようになりたい、山に登れるようになりたいなど、参加者それぞれの夢をかなえられる半年間にしたい。単なるボディーメークではなく、コミュニティを作ることも重要。仲間と一緒に取り組むことでポジティブな気持ちを保ちながら継続できる」と話す。
6月の大会では「ビフォーアフター部門」「スタイリッシュ部門」「フィットネス部門」の3部門を設け、順位を決定。ビフォーアフター部門では半年間の変化を、スタイリッシュ部門では髪型やスポーツウエアの着こなしを含めたおしゃれさを、フィットネス部門では体力測定の数値向上を競う。
対象は65歳以上で、白子町を中心とした千葉県東部地域(長生郡市、いすみ市、勝浦市、鴨川市など)在住の人。人数制限はなく、自治会や友人同士での団体参加も歓迎するという。
プレイベント当日は11時~15時、マルシェを開催。約15店舗が飲食やハンドメード作品などを販売する。13時からは筋肉医局メンバー5人による「筋肉ショー」を披露。医師たちが自身のビフォーアフター写真を示しながら、体づくりの効果について講義。13時40分からは現役医師による健康講座を開き、健康寿命について解説。体力測定やMCTオイルのプレゼントも予定している。
今関さんは「介護業界のイメージを変え、高齢者が元気に暮らせる地域を作ることは、長期的には日本の未来につながる。田舎からでも日本を変えられるかもしれない」と力を込める。