九十九里地域の広域ブランド化を目指す「九十九里地域ブランディング推進協議会(仮)」の準備会が11月19日、山武地域振興事務所(東金市東新宿)で開かれ、NPOや観光協会、企業など10団体が参加した。
同協議会は2024年に開催された「九十九里地域におけるブランドづくりと地域活性化ワークショップ」を発端に、民間主導で地域ブランドを構築する取り組み。今年3月の第1回説明会に続き、今回は第2回準備会として協議会の目的やエリア範囲、活動内容などを議論した。
参加者からは「人事採用・人材育成・組織開発と地域活動を掛け合わせ、『研修・学び』を軸とした関係人口創出ツアーを企画したい」(Trinity Nest三浦太陽さん)、「それぞれのふるさとを誇れるような地域をつくりたい」(NPO法人「さくら」片岡未菜さん)、「旭市が属する新しい枠組みを模索したい」(旭市観光物産協会水野竜也さん)などの声が上がり、広域連携への期待を共有した。
会議では、協議会の方向性として観光案内ブックやイベント、ロケツーリズムなどの具体的プロジェクト案が提示されたほか、アンバサダー制度の創設や市民ニーズ把握のためのグループインタビュー実施なども検討された。対象エリアの選定や収益モデルの確立など課題も共有し、次回までに協議会憲章案や目的・ミッションの明文化を進めることが決まった。
主催した九十九里経済新聞の高木智之編集長は「自治体の施策とは別に、民間が大きな傘となるブランドをつくる余地がある。それぞれの立場で発信方法は違うが、一緒にやることでスケールメリットが生まれる。九十九里地域としてブランドを浸透させることによって地域の豊かさを持続できる。協議会には九十九里地域で活動している事業者やプレーヤーに多く参画してもらいたい」と呼びかける。
次回準備会は2026年1月26日に開催予定。