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一宮・愛宕神社で「あたご祭り」 女性・子どももみこしの担ぎ手として定着

子どもや女性も神輿を担ぐ

子どもや女性も神輿を担ぐ

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 玉前神社境内に鎮座する愛宕神社(一宮町一宮)で10月28日、十二神社例祭「あたご祭り」が開催された。

こどもあたごばやしも復活

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 十二神社は明治初頭、一宮町内に点在した12の社を政府の命により合祀(ごうし)した神社で、「愛宕さま」の尊称で親しまれている。代表格の愛宕神社の祭神は火の神「軻愚突智命(かぐつちのみこと)」で、火伏せを始めとする広大無辺の神徳とともに、氏子崇敬者の信仰を集めている。

 同祭は27日に宵宮祭、28日に例祭が執り行われた。27日18時からは愛宕ばやしの奉納と福引大会を行い、28日10時から例祭を斎行。13時には神楽発輿祭を執り行い、みこしが宮出しされた。

 祭りに携わる秋山莉江さんによると、コロナ禍前は女性や子どもは見学する程度だったが、3年前から積極的に参加を呼びかけるようになったという。「上総十二社祭りは多くの大人たちが勇ましく担くので、子どもにとっては危険な部分もあるが、あたご祭りなら安全に参加できる」と説明する。

 秋山さんは「子どもたちが祭りを楽しいと感じて、大きくなった時に祭り好きになってほしい。子どもたちを連れて参加しようと友達の親たちと一緒に始めた。もともといる氏子の皆さんも、子どもが来れば喜ぶし、祭りは誰が来てもいいもの」と話す。

 みこしは基本的に大人が担ぐが、子どもがやりたいと言えば一緒に担がせる場面もあるという。秋山さんは「上総十二社祭りでは触れることがかなわない子どもたちが、歩くだけでも参加できる。ちょうどいい機会」と、祭りの意義を強調する。

 当日は青年部をはじめ、女性や子どもを含む多くの参加者がみこしを担ぎ、境内はにぎわいを見せた。

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