
千葉県北東部の文化発展を目指す「奥千葉プロジェクト」(匝瑳市八日市場)が主催する音楽祭「OKUCHIBA Fes. Vol.9 OTO TO OTO ~ジャンルを超えて~」が10月26日、多古町コミュニティプラザ (多古町多古) 文化ホールで開催される。
安藤さん(右)、楠瀬さん(左)(写真提供=奥千葉プロジェクト)
同音楽祭は、千葉県北東部で行われている音楽祭の第9回。今回は多古町を舞台に、世界トップレベルの演奏技術を持つ若手演奏家たちがジャンルを超えて共演する。
出演するのは2組のデュオ。1組目は、東京芸術大学の同級生である安藤巴さん(パーカッション)と楠瀬亮さん(サックス)。安藤さんは打楽器専攻、楠瀬亮さんはクラシックサックスを学んだ。2人は千葉県鋸南町に家を借り、日常的に音楽創作と演奏に取り組んでいる。
2組目は、依知川伸一さん(ベース)と清水陽介さん(チェロ)のデュオ。依知川さんは千葉県横芝光町出身のベーシストで「BARAKA」のメンバー。奥千葉プロジェクト代表も務める。清水さんは2002(平成14)年生まれの若手チェリスト。十数年前、依知川さんがBARAKAのヨーロッパツアー中にブダペスト空港で、当時小学生だった清水さんと運命的な出会いを果たした。
依知川さんは「デュオが2組。サックスと打楽器、それからチェロとベース。この組み合わせはめったにない」と話す。出演者は依知川さん以外が20代の若手演奏家。
同音楽祭の特徴は、高校生以下の子どもたちのための席を用意している点。依知川さんは「コンサートに初めて来る人でも楽しめる。小学校低学年から年配の方まで、誰が来ても楽しめる。子どもの頃から本物の音楽に触れておくだけでも人生が豊かになるのでは」と若い世代の来場を呼びかける。
15時15分開場、16時開演。料金は、前売り=4,000円、当日=4,500円、高校生以下無料。