食べる 買う

九十九里で「くらしずく」 全国から作家65組、作り手と使い手つなぐ場に

くらしずく実行委員メンバー

くらしずく実行委員メンバー

  • 0

  •  

 九十九里町の「菅原工芸硝子(がらす)」 (九十九里町藤下)の工房を会場に10月18日・19日、クラフトマーケット「くらしずく」が開催される。

昨年の様子(写真提供=くらしずく実行委員会)

[広告]

 2017(平成29)年に始まった同イベントは、コロナ禍での1回の休止を経て、今年で8回目を迎える。菅原工芸硝子社長の菅原裕輔さんとアベジュンさんが発起人となり、現在は10人から成る実行委員会で運営する。

 クラフト作品の出展者は全国から65組。飲食は千葉県内から30店が並ぶ。回を重ねるごとに口コミで評判が広がり、現在は公募に約140組の応募があるまでに成長した。北海道や沖縄、京都など全国各地から作家が参加する。

 「作り手と使い手をつなぐ」ことを大切にするという同イベント。菅原さんは「ガラス屋として、ものづくりの現場で作り手の声を聞きながら購入する体験を多くの人に感じてもらいたい。製品の良しあしだけでなく、製品を使う度に思い出すストーリーも価値になる」と話す。

 実行委員の一人、三星千絵さんは「ワークショップに参加した方から、毎年家族全員で来ることが楽しみになっているという話を聞いた。年1回の特別な時間として定着してきたことがうれしい」と振り返る。

 アベさんは「野外イベントは人と人との触れ合いが大事。商品の技術だけでなく、笑顔で渡して笑顔で受け取る、そんな体験ができる場にしたい。クオリティーの高いベテラン作家だけでなく、デビュー間もない若手作家にも声をかけ、ものづくりで生活していく作家を応援したい」と話す。

 ワークショップは「大人が楽しめる」本格的な内容を用意。活版印刷体験や菅原工芸硝子のファクトリーツアーなど、同所でしか体験できないプログラムを用意。飲食エリアでは千葉県内の生産者による地元の食材を使った料理などを提供する。

 来場者が選ぶ「しずくアワード」も実施。製品の出来栄えだけでなく、作家との会話や印象を含めて投票する仕組みで、作り手と使い手の交流を象徴する企画として行う。

 菅原さんは「菅原工芸硝子の理念に『製品に関わる全ての人のささやかな幸せ』という言葉がある。作り手も、使い手も、実行委員も含めた全ての人が『関わって良かった』と思えるイベントにしたい」と意気込む。

 開催時間は、18日=10時~16時、19日=10時~15時30分。入場料は、前売り=300円、当日=400円。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース