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茂原交響楽団が秋季演奏会 団員一丸となり難曲に挑戦

(左から)アシスタントコンサートマスターの谷口百合子さん、インスペクターの宇田陽子さん、団長の佐藤敏浩さん、指揮者の松川智哉さん、コンサートマスターの藤江知美さん、副団長の今村雅子さん(写真提供=茂原交響楽団)

(左から)アシスタントコンサートマスターの谷口百合子さん、インスペクターの宇田陽子さん、団長の佐藤敏浩さん、指揮者の松川智哉さん、コンサートマスターの藤江知美さん、副団長の今村雅子さん(写真提供=茂原交響楽団)

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 茂原の市民楽団「茂原交響楽団」が10月12日、東金文化会館(東金市八坂台)で定期演奏会を開く。

茂原交響楽団員メンバー(写真提供=茂原交響楽団)

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 茂原交響楽団は外房地域で唯一のオーケストラとして、地域の人々に支えられながら長年活動を続けてきた。今回は節目となる第35回記念定期演奏会を迎える。

 同楽団は会社員、自営業、教師、主婦、学生など、音楽好きのメンバーで構成されるアマチュアのオーケストラ。毎週日曜日の午前中は茂原市総合市民センターに集まり、練習に励んでいる。演奏会ではメンバーで舞台設営や受け付けなども行い、手作りのコンサートを続けてきた。

 今回の見どころはプログラムの選曲だという。明るくて軽快な曲調のシューベルトと重厚な雰囲気のブルックナーを選んだ。楽団員の福山さんは「華々しく重厚なサウンドが特徴のブルックナーは、シューベルトの音楽に憧れ尊敬していた。シューベルトとブルックナーを演奏することがとても意味深いと思う」と話す。

 ところが、選曲を終えて練習に励んでいる中盤でアクシデントが発生した。指揮を務める松川智哉さんは、「8月中頃、楽団から体調不良のために降板せざるを得なくなった本番指揮の土田政昭さんの代役を務めてもらえないかと話を頂いた」と振り返る。

 松川さんは5月の同演奏会で同楽団と共演したばかり。チャイコフスキーの交響曲第6番という難曲に挑戦し乗り越えてきたものの、今回はそれを上回る難易度の選曲だった。悩みながらも『この窮地を乗り越えられる指揮者は自分を置いて他にいない』という思いに至り、指揮を引き受けたという。

 佐藤敏浩団長は「短い準備期間にもかかわらず、松川さんはブルックナーの世界を見事に築き上げてくださった。記念演奏会にふさわしい、力強く荘厳な響きをぜひ多くの皆さまにお届けしたい」と意気込む。

 13時10分開場、14時開演。料金は、前売り=800円、当日=1,000円。未就学児無料(要保護者同伴)。

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