
一宮の東浪見こども園地域支援室(一宮町東浪見)で10月7日、親子の絆づくりプログラム「赤ちゃんがきた!」が始まる。同町では初開催。
同プログラムは、NPO法人「こころの子育てインターねっと関西」が開発した子育て支援プログラム。小児思春期精神科医の監修の下、母子関係の重要性や家庭内環境が子どもの成長発達に与える影響を踏まえて作られ、全国の自治体や子育て支援施設で導入されている。
参加対象は第1子で生後2~5カ月の赤ちゃんとママ。この時期に限定する理由について、主催するおもちゃのひろば「_のこや」代表の村山早季子さんは「6カ月を過ぎると離乳食が始まり、悩みの内容が変わってくる。生まれたての赤ちゃんを育てる時期特有の悩みを共有できる」と説明する。
村山さんは2人の子どもを持つ母親で、町内で子育て支援事業「_のこや」を運営。多くの親子と接する中で母子関係の重要性を実感してきた。自らの出産・子育て経験から産後の孤独感を痛感し、「妊娠中は定期健診があるが、出産後は突然社会に放り出される感覚を味わった。仕事一筋の人や核家族で初めて母親になった人はさらに戸惑うはず」と話す。「_のこや」の活動を通じ、同じ境遇の人同士の会話から解決策が生まれる場面を見てきたことが今回の開催につながったという。
プログラムは全4回の連続講座で、各回のテーマは「新しい出会い」「赤ちゃんのいる生活」「赤ちゃんとの接し方」「親になること」。毎回10時~12時の2時間で、前半1時間半をワークショップ形式での振り返り・意見交換、後半30分を自由交流時間とする。
参加者は円になって座り、赤ちゃんも一緒に参加。村山さんは「私は基本的にファシリテートする側で、主役はママたち。一方的に教えるのではなく、同じ境遇の人同士で悩みや経験を共有してもらう」と話す。授乳やおむつ替えも会場で行い、他の参加者の育児方法を自然に見学できる環境を設ける。
定員は5~10組で先着順。参加費は1組1回300円。4回とも参加することを推奨するが、体調不良などやむを得ない場合は相談可能。
村山さんは「頑張って子育てしているのは自分だけではないと感じてもらい、困った時に誰かに相談してもいいというスタンスを身につけてほしい。プログラム終了後も『_のこや』で継続的な交流ができれば」と期待を込める。
開催は10月7日・14日・21日・28日の10時~12時。申し込みはメールとDMで受け付ける。