
白子町の特別養護老人ホーム「はまひるがお」(白子町古所)で10月4日、「オータムフェスタinはまひるがお 愛と筋肉のバリアフリー ~せめて今日は、自信をもって、バリアをこえよう~」が開催される。
コロナ前から続く「福祉祭り」から数えて8回目を迎える同イベント。同施設センター長の今関愛さんは「最初は『施設に足を運んでほしい』という思いから始まった」と振り返る。当初は出店者も少なく来場者もまばらだったが、継続により地域に根ざしたイベントに成長した。
昨年から「筋肉」をテーマに掲げる同イベント。きっかけは筋肉の名称に特化した「筋肉カルタ」の存在だった。「カルタをやるためにマッチョを集めよう」という発想から、介護職の人材不足解消と地域活性化を結びつけたユニークなアプローチが生まれた。
今関さんは「介護は体を使う仕事。日々の業務がトレーニングになる。農家など体力のある地域人材の確保にもつながる」と説明する。実際に近隣のトレーニングジムに声をかけたり、インスタグラムでマッチョ系団体をフォローして参加を呼びかけたりするなど、斬新な手法で協力者を募った。
今年は35店舗・団体が出店予定。飲食店やハンドメード作家、ワークショップに加え、障害者施設やフリースクールの作品も販売する。
プログラムには、理学療法士を目指す学生たちの指導による「本気のラジオ体操」、茂原市高師八幡神社のおはやし、筋肉ポーズを取り入れた「だるまさんが転んだっちょ」、「筋肉介護リレー」、餅つき・餅投げ、抽選会などを予定する。
サブタイトルの「愛と筋肉のバリアフリー」について、「愛と筋肉があれば大体のバリアは超えられる」とユーモアを交えて説明。車いすの方や障害のある方も安心して参加できるよう配慮しているという。
「特別にするから特別になってしまう。みんな一緒にいないと意味がない」という理念の下、「高齢者・障害者・健常者が同じ空間で楽しめるイベントを目指している」という。職員も家族連れで参加するなど、地域のコミュニケーション拠点としての役割も果たしている。
今関さんは「普段イベントに行きたくても行けない方、介護に興味を持つ方、在宅介護で悩んでいる方など、どなたでも気軽に来てほしい。この一日が楽しければ、何とかなるかもしれないと思ってもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~15時。入場無料。