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一宮に道産子馬「神楽」来たる 馬と人の共生と循環へ、取り組み始まる

大野さん親子と神楽

大野さん親子と神楽

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 九十九里浜一宮乗馬センター(一宮町一宮)に8月30日、北海道から道産子馬の「神楽(かぐら)」が到着した。

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 馬主は同町在住の大野さやかさん。同町での暮らしの中で農業や教育と結び付けながら、子育て世代にも身近な存在として、馬と人との関わりを広げていくことを目指している。

 神楽は4歳の雌馬。人間の年齢に例えると16歳ほどの若さ。今後の成長とともに、地域との関わりを深めていく構想を抱く。

 大野さんは、祖父が創業した同施設で、父と共に馬に携わってきた。農業や子育てにも携わる中で「馬と人との関係性を暮らしや学びに生かしたい」と考えるようになったという。農作業体験や自然教育と組み合わせた活動を視野に入れ、馬との触れ合いを通じた教育的な場づくりを模索している。

 2歳の風音さんも馬に親しみ、馬小屋で過ごす時間を楽しんでいる。大野さんは「小さな子どもが馬に触れることで、動物との共生や命の大切さを自然に学べる」と話す。

 大野さん自身が過去、精神的に落ち込んでいた際、「馬の存在に救われた」と振り返る。心身の癒やしをもたらす「ホースセラピー」にも関心を寄せ、今後は地域住民や子どもたちが安心して馬と触れ合える場を提供したい意向。「馬との時間は、人と自然をつなぐだけでなく、自分自身を見つめ直すきっかけになる」とも。

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