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一宮・キッチンせいしょう、「ちば農福連携マルシェ」出店 葉付き野菜150本完売

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大根を選ぶ

大根を選ぶ

葉付き野菜の迫力に歓声、午前中で8割が売り切れ


 JR千葉駅のペリエ千葉で12月6日、障害者就労支援事業所が出店する「第8回ちば農福連携マルシェ」が開催され、一宮町の就労継続支援B型事業所「キッチンせいしょう」(一宮町一宮)が新鮮な葉付き野菜を販売した。

 同イベントは、千葉県(運営事務局=千葉県障害者就労事業振興センター)が主催し、県内の障害者就労支援事業所が農産物や加工品を販売。キッチンせいしょうは7回目の出店となり、今回も人気を集めた。

ノウフクマルシェ

八街の協力農家と連携、前日に総出で収穫


 キッチンせいしょうの田辺真副施設長によると、販売した野菜は大根、ネギ、ほうれん草、小松菜、カブ、里芋、ニンジンの7品目。大根は通常100本のところ150本を用意し、ほうれん草なども通常の5割増しで準備した。大根は八街市の協力農家が提供している。収穫は前日、利用者とスタッフが総出で軽トラックとキャラバンで八街まで遠征し、一日がかりで行った。

 「午前中に野菜の8割が売れた」と田辺さん。レジには長蛇の列ができ、特に葉付きの大根とネギが人気を集めた。「都会ではなかなか葉付きは手に入らない。新鮮じゃないと葉付きなんか売れないから」と、葉付き販売の意図を説明する。田辺さんは「見栄えもいいし、電車で帰る人も『あの人何?』と注目される。新鮮野菜の迫力で推している」と話す。

大根お買い上げ

イベント価格で地域貢献、県内の農福を盛り上げ


 葉付き大根を購入した千葉市中央区在住の佐野亮さんは「すごく大きいと思った。鍋かみそ汁にして、大きいので何日も使える」と満足そうに話していた。農福連携の取り組みについては「初めて聞いたが、積極的だと思う」と評価した。

 田辺さんは「一宮から千葉の中心地のイベントに出るのは、千葉県内の農福連携を盛り上げようと思っているから」と出店の意図を話す。

多くの来場者でにぎわう

「作ることが仕事」ではなく「お客様に喜んでもらうまでが仕事」


 千葉県障害者就労事業振興センター長の緒方ともみさんは、マルシェの意義について、「作ることが仕事と思われがちだが、それだけではない。最終的にお客さまに買っていただいて喜んでいただくところまでが、障害を持った方も一緒の仕事だと思う」と話す。

 同マルシェは年々周知が進み、今年は県の記者会見やホームページでの広報に加え、県内の福祉事業所への案内告知など、周知にも力を入れた。緒方さんは「お客さまも毎年この時期にやっているので覚えていて、事業所職員とコミュニケーションを取り、『昨年買った』などの声がけいただけるので、幅広く知っていただいている実感がある」と手応えを感じている。

 出店希望は多く、選考が必要な状況だという。緒方さんは「作り手である事業所の皆さん、特に職員の皆さんに『お客さまに喜んでいただく』ということをお伝えしたい。それがおのずと売り上げにもつながって、このマルシェ自体の意味が県民の皆さんに分かっていただける」と力を込める。

青松学園
 

千葉県障害者就労事業振興センター
 

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